WBC2026 侍ジャパンとは
2026年3月5日から開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、 井端弘和監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」が2023年大会に続く連覇を目指して出場します。
今大会ではドジャースの大谷翔平・山本由伸をはじめ、過去最多となる9人のメジャーリーガーが名を連ねる 「史上最強」の布陣が実現しました。
1次ラウンドは東京ドームで開催。
チャイニーズ・タイペイ、韓国、オーストラリア、チェコと同組(POOL C) で戦い、上位2チームが準々決勝へ進出します。
本記事では、その選手たちが歩んできた少年野球時代の出身チームや経歴に注目して紹介します。
世界トップクラスのプロ野球選手たちも、かつては全国各地の少年野球グラウンドで汗を流した普通の野球少年でした。
「日本に生まれ日本に育ち、これまで野球を通じて沢山の事を学ばせていただきました。今大会では、これまでの学びを全てぶつけたいと考えております」── WBC2026 侍ジャパン選手コメント(侍ジャパン公式サイトより)
大谷翔平 ─ 水沢リトルリーグ(岩手県奥州市)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 岩手県奥州市水沢 |
| 少年野球チーム | 水沢リトルリーグ |
| 中学チーム | 一関リトルシニア |
| 高校 | 花巻東高校(岩手県) |
| プロキャリア | 北海道日本ハムファイターズ → ロサンゼルス・ドジャース |
| WBC2026での登録 | 指名打者(打者専念) |
少年野球時代のエピソード
大谷翔平は岩手県奥州市水沢で生まれ育ち、水沢リトルリーグで野球を始めました。
父・徹氏が同チームのコーチを務めていたこともあり、幼少期から野球に親しんだ環境でした。
小学6年生時にはチームで全国大会に出場するほどの実力を誇り、本塁打競争では15球中11本を柵越えにしたという逸話も残っています。
中学では一関リトルシニアに進み、投手としての本格的な才能を開花させます。
その後、花巻東高校へ進学。 2年時のドラフト会議では5球団から1位指名を受けるほどの逸材に成長しました。
2023年WBCでは最優秀選手(MVP)に輝き、今大会では連覇の中心として打者専念で臨みます。
経歴フロー
水沢リトルリーグ(小学生)→ 一関リトルシニア(中学)→ 花巻東高校 → 日本ハム → ドジャース(現在)
山本由伸 ─ 伊部パワフルズ(岡山県備前市)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 岡山県備前市 |
| 少年野球チーム | 伊部パワフルズ |
| 中学チーム | 東岡山ボーイズ |
| 高校 | 都城高校(宮崎県) |
| プロキャリア | オリックス・バファローズ → ロサンゼルス・ドジャース |
| WBC2026での注目 | 2025年ワールドシリーズMVP・エース格 |
少年野球時代のエピソード
山本由伸は岡山県備前市の伊部パワフルズで野球を始めました。
幼なじみでオリックスの頓宮裕真(2024年首位打者)も同チームに所属しており、 幼少期から切磋琢磨してきた間柄として知られています。
中学では東岡山ボーイズで主に二塁手としてプレー。投手としての才能が本格的に開花したのは 高校・プロ入り後のことで、少年野球時代は「ごく普通の野球少年」だったと本人も語っています。
オリックス時代に3年連続投手三冠、沢村賞4度受賞という輝かしい実績を残し、 2024年からドジャースに移籍。2025年には本拠地でワールドシリーズMVPを獲得しました。
経歴フロー
伊部パワフルズ(小学生)→ 東岡山ボーイズ(中学)→ 都城高校 → オリックス → ドジャース(現在)
佐々木朗希 ─ 陸前高田・気仙学童(岩手県)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 岩手県陸前高田市 |
| 少年野球チーム | 陸前高田市内の学童野球チーム(気仙地区) |
| 中学 | Kボール・オール気仙(中学3年時) |
| 高校 | 大船渡高校(岩手県) |
| プロキャリア | 千葉ロッテマリーンズ → ロサンゼルス・ドジャース |
| 異名 | 令和の怪物 |
少年野球時代のエピソード
「令和の怪物」と称される佐々木朗希は、岩手県陸前高田市で幼少期を過ごしました。
2011年の東日本大震災で父・功太さんと祖父母を亡くすという悲しい経験を乗り越え、 野球を続けてきた強さがあります。
中学3年時はKボール「オール気仙」に所属し、東北大会で準優勝。
当時から自己最速141kmを計測しており、 その片鱗を見せていました。
大船渡高校では甲子園を目指しましたが、 2019年の岩手大会決勝での「登板回避」が大きな議論を呼ぶことに。
ロッテ入団後の2022年には史上16人目の完全試合を達成。2025年からドジャースに移籍しています。
経歴フロー
陸前高田市内学童チーム(小学生)→ オール気仙(中学)→ 大船渡高校 → ロッテ → ドジャース(現在)
村上宗隆 ─ 熊本市内の少年野球チーム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 熊本県熊本市 |
| 少年野球チーム | 熊本市内の少年野球チーム |
| 高校 | 九州学院高校(熊本県) |
| プロキャリア | 東京ヤクルトスワローズ → シカゴ・ホワイトソックス |
| 主な実績 | 2022年三冠王・日本人最多56本塁打 |
少年野球時代のエピソード
村上宗隆は小学1年生から野球を始め、祖父が自宅の庭に練習ネットを設置してくれるなど 家族の強いサポートの中で育ちました。
幼少期から大柄な体格を活かした強打が持ち味でした。
九州学院高校では甲子園に出場し、1年次からクリーンアップを打つ活躍を見せました。
ヤクルト入団後の2022年にはNPB史上最年少(22歳)で三冠王を獲得し、 王貞治の日本人最多本塁打記録(55本)を更新する56本塁打を達成。
2026年からホワイトソックスでプレーしており、今大会ではその強打でチームを引っ張ります。
経歴フロー
熊本市内少年野球(小学生)→ 九州学院高校 → ヤクルト → ホワイトソックス(現在)
菊池雄星 ─ 見前タイガース(岩手県盛岡市)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 岩手県盛岡市 |
| 少年野球チーム | 見前タイガース(盛岡市立見前小学校3年生時から) |
| 中学チーム | 盛岡東シニア |
| 高校 | 花巻東高校(岩手県) |
| プロキャリア | 埼玉西武ライオンズ → シアトル・マリナーズ → トロント・ブルージェイズ → ロサンゼルス・エンゼルス |
| WBC2026 | 初選出・背番号17 |
少年野球時代のエピソード
菊池雄星は盛岡市立見前小学校3年生のときに見前タイガースに入団し、 一塁手として野球を始めました。
投手へ本格転向したのは中学時代(盛岡東シニア)で、 3年春の岩手大会では準優勝。
東北選抜メンバーとして全国大会優勝にも貢献しています。
花巻東高校では1年時から145kmを投げ込み、甲子園でも存在感を発揮。ドラフトでは6球団競合の末に西武が獲得しました。
自身の経験を地元に還元するため、花巻市に野球複合施設「KOH」を設立。
大谷翔平・佐々木朗希に続く岩手三番手として、今大会は悲願の初選出を果たしました。
経歴フロー
見前タイガース(小学3年〜)→ 盛岡東シニア(中学)→ 花巻東高校 → 西武 → マリナーズ → ブルージェイズ → エンゼルス(現在)
吉田正尚 ─ 鯖江ボーイズ(福井県)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身地 | 福井県敦賀市 |
| 少年野球チーム・中学チーム | 鯖江ボーイズ(中学) |
| 高校 | 敦賀気比高校(福井県) |
| 大学 | 青山学院大学 |
| プロキャリア | オリックス・バファローズ → ボストン・レッドソックス |
| WBC2026 | 30人目の最後の1枠として選出(2月4日発表) |
少年野球時代のエピソード
吉田正尚は福井県を拠点とする鯖江ボーイズ(中学硬式野球チーム)でプレーし、 打撃の基礎を固めました。
本人は「野球の原点は福井にある」と語っており、 今もオフには地元の後輩選手たちと自主トレを行うなど、地元への強い思いを持ち続けています。
敦賀気比高校、青山学院大学を経てオリックスに入団。
打率.320超えを複数回記録する安定した成績を残し、 2022年には打率.335でパ・リーグ首位打者を獲得しました。
2023年からレッドソックスに移籍。
WBC2026では最後の30人目の枠として選出され、チームに欠かせないプロ野球屈指の巧打者として期待されています。
経歴フロー
地元少年野球(小学生)→ 鯖江ボーイズ(中学)→ 敦賀気比高校 → 青山学院大学 → オリックス → レッドソックス(現在)
WBC2026侍ジャパン全選手・出身チーム一覧
以下に、WBC2026侍ジャパンの登録メンバー(2026年2月20日時点)と 判明している少年野球・中学野球の出身チームをまとめます。
投手
| 背番号 | 選手名 | 所属球団 | 出身地 | 少年野球/中学チーム | 出身高校 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 松井 裕樹 | サンディエゴ・パドレス | 神奈川県 | 桐光学園中(硬式中学) | 桐光学園高校 |
| 13 | 宮城 大弥 | オリックス・バファローズ | 沖縄県うるま市 | 地元学童チーム | 興南高校 |
| 14 | 伊藤 大海 | 北海道日本ハムファイターズ | 北海道苫小牧市 | 苫小牧市内学童 | 苫小牧中央高校 |
| 15 | 大勢 | 読売ジャイアンツ | 鳥取県 | 境港学童チーム | 開星高校 |
| 17 | 菊池 雄星 | ロサンゼルス・エンゼルス | 岩手県盛岡市 | 見前タイガース → 盛岡東シニア | 花巻東高校 |
| 18 | 山本 由伸 | ロサンゼルス・ドジャース | 岡山県備前市 | 伊部パワフルズ → 東岡山ボーイズ | 都城高校 |
| 19 | 菅野 智之 | FA(前読売ジャイアンツ) | 神奈川県横浜市 | 横浜市内学童チーム | 東海大相模高校 |
| 22 | 隅田 知一郎 | 埼玉西武ライオンズ | 長崎県 | 地元学童チーム | 下関国際高校 |
| 26 | 種市 篤暉 | 千葉ロッテマリーンズ | 青森県八戸市 | 八戸市内学童 | 八戸工大一高校 |
| 28 | 髙橋 宏斗 | 中日ドラゴンズ | 愛知県知多市 | 知多市内学童チーム | 中京大中京高校 |
| 46 | 藤平 尚真 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 神奈川県横浜市 | 横浜市内学童チーム | 横浜高校 |
| 47 | 曽谷 龍平 | オリックス・バファローズ | 鳥取県米子市 | 米子市内学童 | 鳥取城北高校 |
| 57 | 北山 亘基 | 北海道日本ハムファイターズ | 京都府 | 地元学童チーム | 京都国際高校 |
| 66 | 松本 裕樹 | 福岡ソフトバンクホークス | 秋田県秋田市 | 秋田市内学童 | 盛岡大附高校 |
捕手
| 背番号 | 選手名 | 所属球団 | 出身地 | 少年野球/中学チーム | 出身高校 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 若月 健矢 | オリックス・バファローズ | 神奈川県横浜市 | 横浜市内学童 | 花咲徳栄高校 |
| 44 | 坂本 誠志郎 | 阪神タイガース | 大阪府 | 大阪府内学童チーム | 履正社高校 |
| 53 | 中村 悠平 | 東京ヤクルトスワローズ | 福井県福井市 | 福井市内学童チーム | 福井商業高校 |
内野手
| 背番号 | 選手名 | 所属球団 | 出身地 | 少年野球/中学チーム | 出身高校 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 岡本 和真 | トロント・ブルージェイズ | 奈良県五條市 | 五條市内学童チーム | 智辯学園高校 |
| 5 | 牧 秀悟 | 横浜DeNAベイスターズ | 石川県小松市 | 小松市内学童 | 東海大相模高校 |
| 6 | 小園 海斗 | 広島東洋カープ | 兵庫県神戸市 | 神戸市内学童チーム | 報徳学園高校 |
| 7 | 源田 壮亮 | 埼玉西武ライオンズ | 大分県大分市 | 大分市内学童 | 愛知啓成高校 |
| 33 | 村上 宗隆 | シカゴ・ホワイトソックス | 熊本県熊本市 | 熊本市内少年野球チーム | 九州学院高校 |
| 34 | 佐藤 輝明 | 阪神タイガース | 滋賀県草津市 | 草津市内学童チーム | 仁川学院高校 |
| 39 | 中野 拓夢 | 阪神タイガース | 石川県白山市 | 白山市内学童 | 松商学園高校 |
| 43 | 山田 哲人 | 東京ヤクルトスワローズ | 大阪府羽曳野市 | 大阪府内学童チーム | 履正社高校 |
外野手・指名打者
| 背番号 | 選手名 | 所属球団 | 出身地 | 少年野球/中学チーム | 出身高校 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 大谷 翔平 | ロサンゼルス・ドジャース | 岩手県奥州市 | 水沢リトルリーグ → 一関リトルシニア | 花巻東高校 |
| 8 | 近藤 健介 | 福岡ソフトバンクホークス | 神奈川県横浜市 | 横浜市内学童チーム | 横浜高校 |
| 9 | 鈴木 誠也 | シカゴ・カブス | 東京都葛飾区 | 葛飾区内学童チーム | 二松学舎大附高校 |
| 51 | 周東 佑京 | 福岡ソフトバンクホークス | 大阪府吹田市 | 吹田市内学童 | 大阪桐蔭高校 |
| 55 | 今永 昇太 | シカゴ・カブス | 福岡県北九州市 | 北九州市内学童 | 大牟田高校 |
| 64 | 吉田 正尚 | ボストン・レッドソックス | 福井県敦賀市 | 鯖江ボーイズ(中学) | 敦賀気比高校 |
※メンバーは2026年2月20日時点。平良海馬(左ふくらはぎ肉離れ)・石井大智(左アキレス腱損傷)は辞退。藤平尚真・隅田知一郎が追加招集。
まとめ ─ 少年野球が世界一への土台
WBC2026侍ジャパンの選手たちを振り返ると、全国各地の少年野球チームで野球を始め、 それぞれの地域の指導者や仲間たちとともに成長してきたことがわかります。
侍ジャパン選手に共通する少年野球時代の特徴
- 地域に根ざした学童・少年野球チームがスタート地点:大谷翔平の水沢リトルリーグ、山本由伸の伊部パワフルズなど、地域の小さなチームが世界的スターへの出発点でした。
- 中学時代に硬式野球(シニア・ボーイズ等)へ移行:多くの選手が小学生の軟式野球を経て、中学でシニアリーグやボーイズリーグなどの硬式チームへ進んでいます。
- 岩手県の突出した輩出数:大谷翔平・佐々木朗希・菊池雄星と、今大会のメジャーリーガー3人全員が岩手県出身という驚くべき事実があります。花巻東高校の育成力と地域の野球文化が、この奇跡を生み出しています。
- 「普通の野球少年」からのスタート:山本由伸のように、少年野球時代は目立たなかった選手も数多くいます。才能が開花するタイミングは人それぞれ。少年野球時代の基礎と経験が後の成長を支えています。
2026年3月に始まるWBC2026で、侍ジャパンの選手たちが再び世界の頂点に立つとき、 その原点には全国各地の少年野球グラウンドがあります。
日本全国の野球少年たちにとって、侍ジャパンの活躍は最高の夢と希望となるでしょう。
WBC2026 侍ジャパン 試合日程(1次ラウンド・東京ドーム)
- 3月6日(金)vs チャイニーズ・タイペイ 19:00
- 3月7日(土)vs 韓国 19:00
- 3月8日(日)vs オーストラリア 19:00
- 3月10日(火)vs チェコ 19:00
本記事は侍ジャパン公式サイト、各球団公式サイト等の情報をもとに作成しています。
選手の少年野球出身チームについては、確認できなかった選手は「地元学童チーム」等と表記しています。


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